行政書士が考える「相続トラブルを避けるために準備しておくべきこと」

遺言・相続

こんにちは。初めまして。札幌で行政書士をしております渡辺猛(わたなべたけし)です。
ブログ始めました。

今回は、2025年現在の相続事情を踏まえながら、今からできる備えについてお話しします。
相続のご相談を受けていると、「もっと早く準備しておけばよかった」「まさか家族で揉めるとは思わなかった」という声をよく耳にします。

1 相続トラブルは“他人事”ではない

最近のご相談で特に増えているのが、兄弟間の相続トラブルです。
たとえば、私の知り合いの家庭では「父の財産は長男に任せてある」と口頭で伝えられていたものの、遺言書がなく、長男が主導した遺産分割に他の兄弟と母親(被相続人の配偶者)が不信感を抱き、結果兄弟間で絶縁状態になったというようなことも起きています。
こうした事態を防ぐには、公正証書遺言の作成が非常に有効です。法的効力があり、後の争いを未然に防ぐことができます。
また公正証書遺言であれば、相続発生後すぐに遺言執行に取り掛かることができます。

2 デジタル遺品の整理も忘れずに

2025年現在、スマートフォンやクラウドサービスに多くの情報が集約されているため、「デジタル遺品」の整理も重要なテーマになっています

  • SNSやネットバンキングのアカウント
  • 写真や動画、メッセージ
  • サブスクリプション契約
    これらをリスト化し、信頼できる家族に保管場所を伝えておくことが、残された方の負担を大きく減らします。
    デジタル遺品については、改めて書いていこうと思います。

3 「うちは大丈夫」と思っている方こそ要注意

「うちの親はまだ元気だから」「財産なんてそんなにないし」「うちは兄弟仲がいいから」と思っている方も多いですが、相続は“金額の多寡”ではなく“気持ちの問題”で揉めることが多いのです。

「自分はここじゃなくて、あっちが欲しかった。」「(金額は同じでも)田舎の広い土地ではなくて、都会の小さな土地の方が良い。」「親の遺言なら従うけれど、なんで兄貴が決めるんだ?」それぞれに思いがあります。相続では相手に譲歩したけど、わだかまりが残るケースもあります。

もちろん被相続人にも思いがあります。
それを伝えることが重要なのです。

まずは、親子で一緒に終活セミナーに参加したり、エンディングノートを作成したりすることから始めてみてください。
札幌市内でも、セミナーが開催されています。

まとめ:相続は「準備した人」から安心を得られる

相続は、残された家族の人生にも大きな影響を与えるものです。だからこそ、元気なうちに、冷静に、専門家と一緒に準備することが大切です。
当事務所では、初回相談は無料で承っております。お気軽にご相談ください。

行政書士わたなべたけし事務所HP

コメント

タイトルとURLをコピーしました